ダニに振り回された1週間と薔薇

 実は先週の日曜日、ふと左足の付け根に妙な痛痒さを感じた私。ん?と思いスパッツをずらして見ると、ああ、何かぶら下がってる。

 

 よく見る、この物体。

 

 それも黒猫リリットさんからよく取る物体。

 

 その名も「クレシチ(ポーランド語でダニ)」

 

 嘘でしょう、やだぁ。ポーランド、近年はダニにかまれてライム病を発症する件数が増えていてかなり皆さんも神経質になっています。

 

 かまれた後赤く発疹が出ない場合は、特に問題がない(けど6週間後ぐらいに血液検査で抗体がないか調べる人は多数)のですが、私の場合は次の日にすごく赤い発疹が出たんですね。

 

 ですが今現在、私の住んでいる地域は国内で一番コロナの感染者が多く、隣国のチェコですら私の住んでいる地域の住民には国境を閉じています。(その他のポーランド人には国境を開放しています。わけわからん)それでですね、病院にもそうそう行けないので、ひとまず皮膚科で電話検診を受けました。初めに携帯で撮った写真を添付して、なんでこうなったのかと説明書きをしておきます。そして予約時間になると医者がこちらに電話してくるってやつですね。でも、私の住んでいる地域で予約を取れる皮膚科が皆無だったので、別の町の医者に予約を入れました。

 

 医者にかかるまで2日ほど経過しましたがその間に発疹は多少引きました。が、電話先の医者は、「う~ん、一日目の発疹で受信に来てたら有無を言わさずに治療始めるね。でも単なるアレルギー症状の可能性があるから、、、要緊急の診断書だすから、すぐに地元で直接医者に見せて」と。

 

 そう、地元の医者で予約を取れるなら、初めからあなたのところにかからないんだけど、と思ったけどしかたない。ひとまず「要緊急」の診断が出たのでその診断書を手に自分でいろいろ探してみたのですが、私の地域の皮膚科で予約が全く取れない!ということで、最後の手段。私がかかってるプライベートの医療機関の「お世話がかかり」さんに連絡。

 

 そうすると彼女が必殺ねじりこみ、といいますか、もぎり取るように?予約を取れるよう頑張ってくれるようになっています。おかげで金曜日の夕方に診療所に滑り込み診断を受けることができました。

 

 お医者さんは、私の足を見るなり「抗生物質を取りましょう。この様子じゃ絶対大丈夫という保証がないから、のちに髄膜炎なんておこしたら嫌でしょう」

 

 

 はい、嫌です。

 

 抗生物質を飲むのも嫌ですが、のちに髄膜炎や心疾患なんていうのはもっと嫌です。

 

 ということで、抗生剤の処方箋の紙・・・じゃなくて、今は携帯に薬の引き取り番号が送られてくるんですね。この番号と国民ナンバーを薬局で言えば、医者が処方した薬が薬局側のシステムで表示され患者の手に渡るというシステムになっています。すごいわ、紙の節約。

 

 しかしですね、初めの薬局では薬が売り切れ。なんでもすごい勢いで薬の在庫がはけるそうで翌日には入荷すると言っていたのですが、すでにダニにかまれてから数日たっているので、ここでさらに待ちたくない、と別の薬局へ。

 

 ここでも処方箋の薬は出払っているけど、同じ効用の物があるというのでそちらでお願いすることに。

 

 これって、私の近所みんなダニにかまれまくっているってことでしょうかね?

 

 ということで、なんだか精神的にバタバタしていた1週間で、今日の朝、目が覚めたらバラを抱えた旦那を見て『一体なんだ?誕生日でもないし、母の日でもないし、ん?』と思考を巡らしたら、ああ、今日は結婚23周年記念日だった!汗

 

ええ、もちろんバラがちゃんと23本あるか数えましたよ。笑

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 確実に忘れていた私に嫌味の一つも言わない旦那、人間出来てるなぁ。

 

 ありがたや、ありがたや。