面の皮の厚さ ≒ 人間の成長
毎日、新聞に目を通しても(ポーランドでも)汚職&コロナというセットでなんだか気がめいってしまいます。そういうことで、最近のガス抜き?は、腕と肩のリハビリセンターでしておりました。
リハビリの運動がガス抜きになった、とかいうのではなく超音波治療時のおしゃべりの方ですね。担当者の方が、私の肘に超音波を当ててくれるのですが、この時にペットの話から始まり、バケーション、そしてフィナーレは恋バナでしょう。笑
治療室という立派なプレートの部屋の中で、『ふふふ』『うふふふふ。。』と、なんだか、部屋にそぐわない音響を発しているのは重々承知ですが、このくらい楽しいことがないとリハビリセンターに行くモチベーションがわかない。
おかげで、(自己比)95%の回復状態です。
頑張れ、私。
痛みに悶えていた2月、それでも開拓地は着々と開拓されておりました。まず、木の伐採が禁止される季節(鳥が巣をかけはじめる季節から幼鳥が巣立つまでの間)の前に、家を建てる部分を確保するため、どうしても幾ばくかの伐採をしなくてはなりません。
何度も土地に出向いて、大きくなっている木を残す方向で家の位置を北に西に数メートル動かして、場所を決めたら、次は伐採予定の木にスプレーで番号を振っていきます。
番号を振った木の種類を記載して(松とか杉とかね)木の円周も図り数値を記入。その一覧表を作成したら、その村が統括されている街の役所に伐採申請をします。役所の人が、この申請書に添付されている一覧表が正しいのかチェックをするため後日、申請地に時間を決めて訪問するのですが我が家には電話が。
役所「約束は今週の金曜日の14時でしたよね」
旦那「そういう連絡をいただいてますが」
役所 「あのね、地図を他の職員に見せたら、お宅の敷地まで私の車じゃとても進め
ないから、約束の10分前ぐらいに役所まで迎えに来てくれないかしら」
非常にポーランドの役所らしい。
ということで、役所の人を役場からピックして敷地に向かった旦那。役所の人がこの村の人だとわかると方言で話したそうなので車の中は和気あいあいだったそうな。
更に敷地につくと、ここに住むのは怖くないのかとか、村で初めての日本人が住むのねとか木のチェックはそこそこに話が続きサラッと許可が出たとか。でも、私が一瞬『うっ・・・』と思ったのは役所の方の次の一言。
「おたくは私たち側(このシレジア地方に昔から住む人たち)だから、村の人とも特に問題はないでしょう」
それって、旦那がこの地域の人じゃなかったらやっぱりあれですかね、滅茶よそモン扱いですかね。そのうえ、日本人の嫁なんて、もっとよそ者ですかね。
ひと昔前ならこんなセリフにドン引きしていそうな自分もいますが、日本を出て20年。そこそこ、いや、時間の経過とともに皮下脂肪のようにたっぷりと神経も図太くなってきた私。村の女性たちと問題なくやっていけそうな気もする・・・。
これは面の皮が厚くなった、とかじゃなくて、人間成長したっていうのよね、きっと。
木はできるだけ残せる方向で最小限伐採・・・したんだけど、それでも木を切るのは忍びなかった。業者さんが4日間戦った後がこちら。
リリットさんとニカ(娘の猫)の監視のもと?仕事する私。体の調子が戻ってきたので、いい加減働けと、圧をかけられています・・・。