人間、諦めじゃなくて粘りが肝心
バイトと遊びと勉強(ん?本当か?)に余念のない娘ですが、大学が始まる前に健康診断書を大学に提出しなければなりません。
医学部を始め獣医、一部の生物・化学系の学部は学生に夏休みの間に指定の検査をうけるよう通達します。
でも、どこの病院でもこの診断書を出してくれるわけではないので、出してくれる病院を探すところから始まります。(病院のインフォを出してくれる大学もあるのですが、娘の大学は出してくれなかった・・・)ということで、同じ大学に行く人を探して病院のインフォを手に入れた娘。すぐ電話すると、血液採取は当日の10時まで、次の期日は来週という話。時計を見たら9時。
娘の運転だと間に合わないかもしれないので、ここはチャレンジャー・ペレックの運転しかないでしょう、ということになり車に飛び乗り、飛ばすこと30分。いつもは時速90kmでチンタラ運転するところ、もうちょいスピード上げて駆け込みました。
受付まで娘を走らせて、私も後からついていくと、受付の人が「・・・でも~」というのが聞こえてくる。
あ、やな予感・・・。
受付 「採血って、、、もうしまってるわよ~」
この時点で私の目がチンギスハンの様に細くなり、娘をハタっと、見据えてしまいました。
娘よ、まさか、聞き間違えじゃないでしょうね・・・
娘 「え、でも今さっき電話で確認したら10時までって。それに今日もやってるって聞いたんですが」
受付 「そぉお?・・・それに、獣医学でしょ?血液検査じゃなくて検診だけでいいでしょ」
娘「いや、まず血液検査をして、後日診断だって、この病院で診断書を出してもらった友人から言われてます」
受付 「それ、いつの話?」
娘 「3週間前!」
おいおい、受付さん、あなたの情報もいい加減すぎませんか?!
そして、検診を待っている患者さんたちを指して「でもね~、今日は無理よ。これだけ待っている人がいるんだから。」ときた。
娘 「いや、だから今日は採血に来ました」
とその時点で隣で会話を聞いていたもう一人の受付さんが、「ちょっとまってね。採血ルームに、もう業者が今日の分取りに来たかどうか聞いてみるから。まだだったら、急いで採血してもらえばいいから」と電話をかけてくれました。
なんで、この対応した受付さんはすぐ、採血ルームに電話しないか?!
電話を切ると娘のほうを振り返り「やっぱり10時までやってるって。じゃ、検査は水曜日の8時に予約入れておくから、今はそこのドアを出て右に進んで15mぐらいの場所にあるから行ってきてね」
そして採血の場所でもチャッチャと終わり(え~、まぁ、手続きはチャッチャと終わりましたが採血する人が上手くなく、娘談では血管に空気を入れられんじゃないか、破られるんじゃないか、生きてここから出られないんじゃないかと気をもんでいたそうです 汗)帰途につきました。
が、帰りの車の中で娘と「なんじゃ、あの受付は?!」の話題で持ちきり。
これ、交渉タイプ?の人間じゃないと、はじめの「もう、しまってるわよ」でハイ、さようなら、でしょう。
誰だ、「人間諦めが肝心」なんて言ってるのわ。
ポーランドでは間違いなく「人間、粘りが肝心」。
粘りが肝心なのは人間だけじゃありません。こちら訪問猫の茶トラ。こうやってねばって、おいしいものをゲットしていきます。