お茶と篠笛 「日本の夕べ」

 

少し前の話ですが・・・

 

 まだ、暑さの名残の感じられる初秋にポーランドの古都クラクフの一角で「日本の夕べ」イベントがありました。

 

 友人はお茶の作法のレクチャーと披露、私は篠笛。

 

 友人も私も着物民なので、当日はお着物で。

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 私の篠笛は、純粋に趣味の範疇なのですが可能な限り毎日少しでも吹いて息を入れるにしています。篠笛は竹で出来ているので乾燥させすぎるとパリッ、と、、、えぇ、パリッと割れてしまうことが多々あるとか。高温多湿の日本で乾燥に気を付けるようにと言われているなら、パリパリ乾燥地帯のヨーロッパにある篠笛なんて毎日直接湿気をあてないと想像するのも怖い、ということで、とにかく自分吹け、と。

 

 イベントの前は、それはもう、ガンガン吹きまくりました。いえ、これは乾燥がどうのこうのじゃなくて曲の練習です。少しでも日本の楽器、篠笛のいい音を聞いてもらいたいと必死で練習しましたわ。

 

 

笛は篠笛楽遂工房さんの唄用6本調子

ピアノの上に広げている手ぬぐいは陶芸作家の高橋協子さんデザインのキツネ手ぬぐい

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 参加者の皆さんにも喜んでもらえて、友人ともどもホッとしました。篠笛の演奏前にプログラムとしてはいっていたお茶たての披露。演奏前は食べ物を口にできないので、見ながら『お茶菓子おいしそうだなぁ』と思っていた私の心のつぶやきが聞こえたのか、この友人はイベントが終わったら「はいっ」と、手にどっさり茶請けをもたせてくれました。いい友人だ、えへへ。

 

 息を吹き込めば音が出るリコーダーと違って、篠笛はそう簡単には音が出ません。ということで、テクニック向上とかそういう以前に(私は)基本的な毎日の練習が欠かせないのですが、、、

 黒猫リリットさんは私が笛を吹き始めると邪魔をするか逃げるかのどちらかなのですが(これ地味に傷つく)、柴犬の小梅さんは完全スルーで最後は近くで寝ます。

 名は体を表すといいますが、日本名を付けたから篠笛の音が気にならないとか?!

 そういえば、小梅さん、最近糠漬けも美味しそうに食べてるもんなぁ。