石の上にも3年
週末は、ペレック一家がポーランドに来た時分から、家族ぐるみでお付き合いのある家族が遊びに来てくれました。
昔はおもちゃで遊んでいた子供たちも、今じゃワイン片手に大人と食卓で談笑するって、本当、子供が大きくなるのは早い。
遊びに来ていた子供(いや、もう成人してるけど)最年長の23歳のアンカちゃんは大学3年生。あと半年で学部がおわり、その後はマスター・コースを控えている彼女。専門も生物エンジニア関係で、3年間試験のたびに「もうだめぇぇ」と泣きながら試験勉強してたと笑っておりました。
そんなアンカと一緒に大学に入った彼女の友人、1年目で専門を変更し、2年目で「やっぱちがう」と大学を変えたいと親に言ったところ「もう知らん」といわれてスウェーデンまで出稼ぎに出かけていたそうです。
アンカはもう学部卒業を目前にしているのに、この友人、まだ高校卒業資格のみ。そりゃ、毎年大学を変えていたら毎年大学1年生だもんね。
で、何かどうしてもやりたいことがあるのか、というとそうでもないらしい。
最近ポーランドでよく聞くんです。
学歴なんて関係ない、そんな時間があったら働いたほうがいい、と。
そして本気にばっさりやめて、働き始める若い人がいるのです。
確かに、マックなどでバイトをフルで入れたら、そりゃ食べていくことはできます。でも、それは本当に食べていけるだけ。今はいいけど、5年後もかわらない。年月だけ流れて、給料は横ばいか下がる一方。
本当にやりたいことがわかっていて、それを極めるのに大学はいらない、というなら潔くてよろしい。
けど、こういう人は(ペレックの聞いた限りでは)ごく少数で、個人的には「石の上にも3年じゃないけど、もうちょっと頑張れないかいな」という話を結構耳にします。
娘にこんな話をすると
「あ、私の場合はそういう問題じゃなくて、3年まで問題なく進級できるかどうかよ。はじめの3年間で学部生が半数まで減るっていうんだから」
そうだ、本人が3年頑張りたくても落とされることもあるんだった・・・。
知り合いのワルシャワの工科大学科学専攻の3年生も、すでに半数くらい名前が名簿から消えたといってたもんなぁ。
石の上にも3年、若者よ頑張れ!
リリット流、石の上にも3年