器に魂が入るとき

 

 

 小学生のころ、学研の「学習」を毎月とってもらっていました。夏休みになると、特集号で読み物一冊ついてきて(っていうか別売りだったのかしらね)それがとても好きだった私。

 子供のころ買ってもらった本で一番うれしかったのは、世界の民話という10巻以上のシリーズ。外国の民話をドキドキしながら何度も読んでいました。

 日本の民話といえば、「日本昔話」シリーズ。男の子が竜の上にのっている初まりの曲は今でも歌、歌えますしね?苦笑

 

 ということでその民話好きは今でも続いているのですが、先日その「民話」を形にしている陶芸家の方の作品に出合う機会がありました。

 

 民話をキーワードでいろいろ調べ物をしているうちにヒットした、陶芸家、高橋協子さん。

 

 今まで2次元のみだった絵本や頭の中の民話の生き物たちが立体になっています。

 

 あまりの衝撃に、ロックダウンで郵便物がまだ空を飛ばない時点で「わ、、、我が家にきてほしい」とお願いし、先日、とうとう我が家に到着しました。

 

 器の中の鬼や河童を見て、大笑いしたのはうちの旦那。『こりゃ、酒買って客でも呼ばないと』。酒に漬かった河童のぐい吞みなんて、もう、40年以上前の黄桜の宣伝を彷彿させます。

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こちらの大きな太鼓打ちの狐は私の中では「若旦那」と呼ばれています。篠笛を練習するときのお友達です。(いやぁ~練習仲間もさすがにここでは見つからないので一人寂しく吹いていたのですが、伴奏?の友がいて私は嬉しい 爆)

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 高橋協子さんの作品、陶器や民話を好きな方の間ではかなり有名なのですが実際我が家に迎え入れて、納得。

 

 その作品が単なる立体像、じゃなくて「中」に魂が吹き込まれています。

 

 おとぎ話の生き物として知られているはずのモノたちが目の前で現実のモノになる。

 

 そんな世界を覗いてみたい方は、彼女の個展にぜひ足を向けてみてくださいね。不思議な世界、逢魔が時に幽世に落ち込んだ感覚になるかもしれません。