牛より安く買い叩かれる教師たち

 

 

日曜の夜まで、政府と教師組合の話し合いがどうなるかと見守っていましたが、やっぱり予想どおり決裂。

ということで、月曜日から公式にポーランド中の公立幼稚園から高校まで全国ストライキにはいりました。ペレックの住んでいる町は公立学校100%ストライキ突入ということで、我が家の息子も本日は大学図書館に勉強に向かいました。うん、試験がいつ行われるのかかなり不透明になってきていますが、彼は5月に受験があるはずなので準備はしておかないと。

しかし、4月10日に行われるはずだった現中学3年生の高校入試は雲行き怪しい、、、というか延期ですかね。その次の週は現小学8年生の高校入試(今の政権が学校制度を見事にかき回してくれたため、改革、、、というか改悪にあたった今15歳前後の子供たちは気の毒です)があります。これもあやしい。そしてストライクが続行すると、我が家の息子の高校卒業試験(大学入試)にもあたりまして、もう、夏休みの計画なんて立てられません。だって、いつストライクが解除されて試験が開催さるかわからないんですもの、、、。

で、教師たちが何を要求しているかといいますと、給与をあげよ、ということですね。

たしかに、この国の教員給与は・・・低い。教員になるための条件は結構あるのに、低給料。大学を出て教師になるより高校をでて、そのままスーパーのレジに立ったほうが稼げるっていうのは、どうかと・・・。さらに今の政権が「教師の要求を呑む財政はない!」と言ったあとに、デモをおこしていた農民たちに(選挙まえなので)「牛所有者に一頭につき500ズロチ、豚所有者に100ズロチを支給する準備がある」なんて言ったから、もう、非難ゴーゴー。そしたらこの政権、いそいで「国家財政からじゃなくて、EUからの補助金で支給」なんていったから今度は農民たちも「いつもEU非難しているこの政権にEUが金をだすんかいな?支給条件は厳しいし、結局農民に払うつもり、ないだろう!」とまたまた非難ゴーゴー。

も、、、、国のなか、大荒れ状態。

教員は「自分たちは牛豚より価値が低いのか?!」と怒り絶頂・・・でストライキになったのですが、うん、なんだか受験生の子供がいても教員の気持ちがよくわかるので、思う存分やってください、という国民が多いですね。

 

教師のストライク、農民のデモ、そして今朝はタクシー運転手のデモが始まったそうです。

 

国の政策を嘲笑したコメントがネット中で駆け巡りました。こちらその一例

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Ekpress Ilustrowany.plより拝借

 

春なのにすでに燃えているポーランドでした。