日曜の午後 ~おススメの一冊~

 

 最近読み終わった本にBernd Heinrich のSnoring Birdがあります。カラスの生態行動に関する世界的にヒットした本を2冊出しているので、結構有名な作家(というか、彼は有名な学者でした!)の、自叙伝です。

 

 読んだのはポーランド語訳のこちら

f:id:Nietoperek:20190113181506j:plain

 

 彼の父親の二つの大戦の記述から始まり、家族で移民としてアメリカにわたった話につづき、現在まで続くのですが・・・、ひとことで、この人は筆使いがうまい!現在のポーランドから、母親と姉妹といっしょにロシア軍の手から西へ逃げる描写は見事です。またそのときに森での食べ物調達の方法がサバイバルの上級者なんてものじゃない。子供のころから体張って生物学者やっています。

 正直なところ、大戦間の時期の歴史って、私あまり興味ないんです。いや、まったく興味ないんです。汗 それでも、楽しく読めたんですから、やっぱり彼は書くのが上手なんでしょうね。

 

 からす関連の本は英語で昔読みましたが(当時はポーランド語訳が出てませんでした。現在はそのうちの1冊がポーランド語訳ででています)英語で読んでもサクサク読めるうまさ。(注:ペレックは基本ポーランド語で読むほうが好きなんですね。ポ語は、日本語と同じぐらい微妙なニュアンスの言葉が多く、しっくりくるんです)

 

 ということで、生物学が好き・この筆者が好き・歴史が好き、のどれかに該当する方、お勧めの一冊です。あ、サバイバルが好きな方もどうぞ。