図書館でのびっくり
ペレックの住んでいる町には、図書館の支部が結構ありまして、私も5箇所ぐらい利用しています。本日、まだ足を運んだことがなかった図書館に出向いて・・・・びっくりしたわ。
こんな混んだ図書館、ポーランドで見たの初めて!
遠い昔横浜に長いこと住んでおりまして、在住の方ならご存知のビル丸ごと図書館という中央図書館の立派さが基準のペレックは図書館には結構うるさかったりします。
ポーランドの図書館、悪くないんだけどね。
うん、、、私の住んでいる町が大都市じゃないからね・・・←舌のきれが悪いですね、はい
でも、そこそこ本もあるので文句はないのですが、今日出かけた支部はこの町の怪しい地区の一角にありまして、だから利用者もいないだろう、と思っていたのが間違い。
ドアを開けたら、貸し出しカウンターの前にすでに列。
セールでもやってのかしら、と疑いたくなるような賑わい。
この地域の人、こんなに読んでるんだ?と妙に関心。
列がなくなってからカウンターに行こうと思っていたのだけど、列が切れる気配なし。
ポーランドの図書館ではいつも、ネット上で読みたい本の番号をピックアップして館員さんに探してもらっているので、これだけ混んでいて1人の館員さんしかいないのに、どうするよ、と思ったのですが列が終わる可能性も低そうなので列に並ぶことに。
自分の番が回ってきて、「この本を借りたいんですが・・・」と言って番号を差し出したら「う~、作者覚えてる?」というので、XXXさんとYYYさんと言ったら、大きくうなずいて「私についてらっしゃい」とな。
私の後ろには列がまだあるんだけど、館員さん、私をこの作家の本がある棚につれていくと「この人よね。ああ、これ、これがいいのよ。2冊でいいの?あ、これも面白いからどう?」とやり手セールスマン顔負けの勢いで本の推薦が始まりました。
ありがたく、読みたかった本と掘り出しモンの本まで貸し出してくれて気持ちよく図書館を後にしたのですが、館員さんのプロフェッショナルさに感動いたしました。列に並んでいる人たちも、「私も待つ、あなたも待つ、みんな待つ」なんてスローガンがあるんじゃないかと思うぐらい(いや、そんなのないか・・・)静かに待っているのにもちょっと驚き。
いい意味で、久々のびっくりポーランド体験でした。
~最近読んだお勧めの本~
原本はフランス語だそうですがポーランド語版では「植物の秘密」というタイトルですかね。小話になっているので、暇なときに好きなページを開いてチラっと読むタイプの本です。
私個人的には、フランスのルイ、、、何世だったかは忘れましたが、職務でパイナップルを試食したあと「こんなもん二度と持ってくるな」とお怒りだったという話が印象的ですかね。だって、皮ごと食べたって言うんですもの・・・ガラパゴスの亀じゃないんだから、皮は食べちゃ駄目でしょ・・・