ポーランドの大学寮で人気者になれるアイテム

　娘が家から出て行って約１週間。娘よりさらに騒々しい息子がまだ家にいるので「空巣症候群？」にはなりそうもないペレック。たまに「ね、さびしくない？」とか聞かれますが、即答で「はぁ？！」と返してしまいそうな自分がいます。苦笑

　さて、３人部屋に入っている娘ですがすでに同室の女の子たちの心を、いや、胃をぎゅっと握り締めた娘。

　その秘密兵器はこちら。

　炊飯器。

そうなんです。これがめちゃくちゃ人気。

　ポーランドの家庭でも。ポーランド人のお母さんたちが時折、ポーランド風にご飯を炊く・・・ってよりは、ボイルだな、ボイルをしていますが、そりゃ日本の炊いたご飯と比較しちゃいけません。（だって、お世辞にもおいしいとはいえない・・・）

　娘は「土釜のご飯のほうがおいしい」というぐらいの、ご飯通の子供なのですが、機能を考えるとやはり炊飯器のほうがいいでしょう、とポーランドの楽天のようなところで電気炊飯器買い与えました。

　ええ、日本の製品じゃないので、予約機能とかスペシャルなものは期待してなかったけど、本当に機能は炊飯と保温しかないよ、これ。汗

　シンプルの極み、ここに見たり、の心境です。

　で、ご飯の炊き途中、ちょっと独特のにおいがするじゃないですか。あれ、同室の女の子たち、嫌じゃないのかしら、とちょっと気になっていたのですが、そうしたら

娘「それがさ、みんな部屋に戻ってきてお釜からご飯のにおいがもれてくるとにっこりするのよ」

　にっこりですかい！

　そこは日本食愛好会の集いですか？！

　そして、みなさん、ご飯を分けてもらうかわりに、おかずを持ってくるという美しきギブ＆テイクの世界が広がっているそうです。先日は娘が鮎の焼き魚の写真を送ってきたから何かと思ったら、「ご飯とバーター取引」ですとな。

　そして、そのお釜の噂は寮中をかけめぐったらしく、他の部屋からも見に来る人が後を絶たないというから、もう、驚き。

　そのおかげで、娘はただいまおかずの心配をしなくていいとか。苦笑

　ということで、ポーランドの学生寮に入る皆様、炊飯器は必ず持参しましょう。