想像力の欠如

 

 

 ペレック、スーパーではビニール袋を一切、ええ、本当に一切使わない女です。実際、ポーランドの多くの店で、買った商品をいれるための袋は有料(といってもね、あの額じゃお財布に響かないから個人的にはもう少し値段を上げてもいいと思ってたりする)なのですが、もっとちいさいサイズのペラペラのビニール袋は無料なんですね。だから、トマト3つをビニール袋にいれ、パプリカ1つをまた別の袋にいれ、、、とやる人たちが結構います。で、その袋は家に戻ったらすぐゴミ箱いき。だって、再利用できるような強さがないので、使い捨てビニール袋ですな。

 

 昔は私も使っていました。(すいません、ここで懺悔します。ああ、ごめんなさい)

 

 何も考えずに使っていました。

 

 でもある時、すぐゴミ箱にはいるこのビニール袋をみて「こりゃあかん」と思い直し小さめの布バッグを数枚持参して玉ねぎやにんじんなど量売りのものはすべて布袋に放り込むことにしました。

 

自己満足ですが、これで少しはゴミが減ってるんじゃないかと信じたい。

 

もっといいのは青果市場で、一切箱詰めされていない商品を買うことなんですけどね。

 

これは次のステップにしたいと思います。

 

 先日、海で打ち上げられた鯨のお腹からすごい漁のプラスチックが出てきたニュースがありましたよね。ポーランドの掲示板で取り上げられていたのですが・・・なかにはすごい意見もありました。

 

『だって、プラスチックを使って捨ててるのはアジア人じゃない!なのに何でポーランドで規制しなきゃいけないわけ?私たちが高いお金払ってプラスチック以外のものを使っても、彼らは使いたい放題、捨てたい放題でもいいって、納得できない!』とさ。

 

そうきたか!

いや、アジアに向かうプラスチックって、ヨーロッパからのゴミだったりするんですけどね?汗

他の人がポイ捨てしたら、君もするんですかい?

 

 この掲示板自体がエコにある程度興味のある人たちが集まるところなので、彼女のような意見は

 

『海のゴミは世界的な問題だろう!なんで自分から始めようとしないんだ!』

 

『ヨーロッパがアジアにゴミを押し付けてるの知らないの?!』

 

とすぐに砲撃を受けていましたが、この『なんで私が我慢しなきゃいけないの』精神というのでしょうか、これ、まだかなりの数でいそうです。

 

そして、もう一つのグループは“全く気にしていない人達”。

 

 自分の庭が燃えない限り、今年のカリフォルニアの山火事を見てもなんとも思わない、、、というタイプでしょうか。

 

これ、想像力の欠如ってやつですかね。

 

 そんなことを思いながら、先日買い物をしていたのですが、客の1人の20代ぐらいの女性カートを押していて・・・ええ、一生懸命値段を見ながら買い物してるんですよ。ほほえましいぐらいに真剣に買い物中。でも、そちらに気をとられすぎてかどうか、道のど真ん中にカートを置くから、他のカートを押している人が彼女のカートを触らずには通り抜けできない。汗 

 多くの人は、左右を見てカートを他の人の邪魔にならないように設置して商品をとるのですが、彼女、その意識ゼロ。毎回とまるたびにカートをど真ん中に止めていましたから。

 

さらにビニール袋もガンガンに取ってるし。汗

 

そのビニール袋がどうなるか、ちょっと想像したら、それだけ使わないでしょうというレベル。

 

エコ教育も必要だけど、なんだかペレックはこれからの子供たちに想像力も養わせるべきなんじゃないかと思い始めてるこのごろです。