カーシェアリング ~神のご加護を~

 

 

 

 私、現在最低週1回は大型スーパーで日用品を調達するのですが(近所の店にも歩いていくのですが、なんせ只今大人4人が3食家で食べる生活を送っているので車で買い物に行かないと話にならない)その帰りのこと。カートを戻していた時に突如後ろから「あの、、、すいません」と。

 振り返れば、60代ぐらいの女性。宗教の勧誘かしらね?と思いつつ、「はい、なんでしょう?」と答えたら、なんと買い物しすぎて家に歩いて帰れなくなった。バスの時間もすごくあるし、乗るのも大変。一緒に車に乗せてもらえないか、という話。

 ほぉ。。。。

 どうみても外国人の私にそれを頼むなんて、よっぽど切羽詰まっているのかと背後の彼女の荷物を見たら、うん、ショッピングカートはパンパン、さらにセールでどうしても買わずにはいられなかったという調理具の入った大きな箱があります。

 「どちら方面にお住まいですか?」と聞けば私とは正反対だけど、まぁ、それほど遠くもない。彼女もまともそうに見えるし、私も急いでないし、ま、いいかと乗せることに。

 

 席に座ると、こちらが恐縮するほど感謝され(既に他のポーランド人には断られていたらしい)神のご加護があるようにと言われ(うん、違う神様だろうけど、ありがたくお受けします)、そこで、はい、私の宗教を聞かれました。

 昔は「無宗教です」と言うことも多かったのですが、なんせそう言うと宗教勧誘が結構あることにいつしか気が付いた私。キリスト教文化の作った美術、芸術はそれはそれで魂が揺さぶられるぐらい美しいと思うのですが、だからといってポーランドで主流のカトリック教徒になるかというと、それは絶対ない。

 ということで、ここ数年は「神道です」と答えるようにしています。そうすると、大抵は「ほぉ、そうですか。。。」で話は終わります。改宗の勧めもありません。ま、私個人的にも、一番身近なのは教会でもお寺でもなくて神社ですしね。

 そうすると彼女は

 「神道、、、ですか?」

と、首をひねるので、日本の宗教だと答えると、うんうんと頷きさらに熱く語り始めました。

「私ね、どの宗教も素晴らしいと思うんですよ!ポーランド人はカトリックが一番素晴らしい、だからポーランド人は素晴らしいと思っているけど、なによ、教会を出ればすぐ、誰かの悪口を言いだす国民なんだから!」

 

 よく知らない人と宗教と政治の話は絶対したくありませんし、しません、私。苦笑 ということで、あら、そうなんですか~、と言いながら道を尋ねつつ、話をぼやかして彼女の住むという家に到着。なんでも、90歳近い母親を看病しているとかで、どうしてもこの日買った調理器具が欲しかったそうだ。きっと信心深い人なんでしょう、なんども感謝され、神のご加護をと祈られて、私は帰宅いたしました。

 

 翌日、パンの調達のために息子が朝6時過ぎに家を出ると近所の人が車で通りかかり「パンを買いに行くのか?乗ってけ」と、車に乗せてくれたそうで普段より早くパンをもって帰宅。

 

うん、これは彼女のご加護が形を変えて効いたのかしらね?笑

 

 

さて、そんなポーランド人の宗教観やポーランドの歴史の事を非常にすっきりと、しかも楽しくまとめてくれたのがセネシオさん セネシオ (id:cenecio) のこちらのブログ

 

セネシオさんのブログの中の右側にある、検索で『ポーランド』という言葉を入れるとザックザク記事が出てきます。こちら↓はホカホカのニュース。

cenecio.hatenablog.com

 

ポーランドに関することでなくても、セネシオさんのブログは内容がギュっと濃縮されているのに分かりやすく楽しいので、私は時間を見つけては彼女のブログにお邪魔して楽しんでおります。

 

 

 

 

 イギリスから私が寄稿した冊子が届きました。ヨーロッパ内でもいつもより郵便に時間かかってますね。

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