コロナウィルスと帰国見聞録

 火曜日に羽田からポーランドに戻ってきました。日本で日に日にコロナウィルスの感染者が増えていた時期で、ネット上の海外在住組のグループチャット内でも訪日をキャンセルする人が結構いたので「私、ヨーロッパの国境で入国時に『待った』がかかったり、2週間隔離とかされたらどうしよう」と、そもそも小心者なので落ち着かない旅行となりました。

 

 羽田空港は、マスクが制服のように高確率でみなさん着用。でも、何気に空港内が今までより人が少ない。

 今回はドイツ経由で帰国したのですが、ドイツの空港内はそもそもマスクしている人を見かけない。日本人も多くの人は飛行機を降りる際にマスクを外した模様です。

 で、なにがショッキングといいますか、新鮮だったのは、中国語が聞こえてこない!今までどこを歩いていても右往左往して(いや、彼らの迫力に右往左往していたのは私だった 汗)大きな声で話していた中国人が見あたらない。そういえば、中国の団体旅行は全てキャンセルされていましたね。それだけで、すぐに感じるこの人の少なさはある意味すごい。羽田もドイツの空港も、一気に人口密度?が下がってます。

 

 入国審査でも、彼ら(中国人)がいないから?か、待ち時間なしのスイスイ入国。ふと横を見ると、EU市民のための入国審査のほうに列ができてたりしてちょいと珍しい光景。

 

 待ち時間が短くなかったので、ラウンジで休んだのですが出国前にアメリカや西ヨーロッパではすでにウィルスが引き金でアジア人差別といいますか、アジア人を避けているというニュースもけっこうありました。だからどんなもんだろう、とあたりを見渡してみても皆さん気にせず私の両左右の椅子に腰を掛け食事を始めています。(ま、私もくしゃみや咳をしなかったけどね)

 

 ポーランドに戻る飛行機の中では、アナウンスで中国ともう一国(あれ、どこだったかな)に滞在した人は入国時に申告するように、とありました。飛行機が着陸して荷物が出てくるのを待っている間、申告する場所の机のほうを見ると席にはには係員が・・・皆無。(このいい加減さには笑っちゃう 爆)そして今回は荷物が膨大な量で、どうやって荷物をカートにうまく乗せて出口まで行こうかと奮闘しているとさっと手伝ってくれたのはどこの国の人かわかりませんがどこぞやのヨーロッパ人。うん、日常通りの風景です。

 このままウィルスがおさまれば、問題なくここで生活していけそうですが、はて、日本の新聞を見ると終焉の兆しが全く見えない。このままいくと、誰かが勝手に別のウィルスで病気にかかっても「あのアジア人と接触があったから病気になった」といいだしそうな妙な人たちが出てきそうでちょっと心配です。

 

 

 荷物整理もあるけど、何はともあれ戻ってきたらさっさとやらねば、の一つが雛人形を出すことでした。娘がいるのでこれは出さないと。本人は結婚する気はまだ更々なさそうですが、念のため。ええ、念のため・・・。

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