脳内変換 ポーランド人編

 

 

 先日、車をぶつけられ朝から頭を抱えていたペレックです。店の駐車場で、私がすでに中央線に出てハンドルを切ろうとしたところで斜め前からバックで接近中の車。クラクションを鳴らしても気づくどころか、そのままバック。

 

はい、左のドアにガチっと。

 

すぐに車を再び駐車場に戻し、相手にも戻ってもらって、車から降りた私の脳内での叫び。

 

『うわぁぁぁ・・・やだぁぁぁ・・・・』

 

相手はどう見ても80を超えたおじい様。

 

そりゃクラクションも聞こえないでしょうよ。反射神経も鈍そうだし。

 

彼が保険に入っていることを確認して、保険証を見せてもらおうとしたら家においてきたとな。

 

すくなくとも、彼に非があることを認めているので、ちょっと待ってもらって旦那をよびだすことに。

 

その間、緊張状態マックスのおじいさんを落ち着けるために「けが人いなくてよかったですね~、いえいえ、そうねぇ、まぶしくて見えなかったかもねぇ」とペレックも必死。ここで発作なんて起こされても困りますもの・・・。

 

途中、おじいさんが「なんでこんないい車にのっとるんじゃ!ワシみたいな車だったら、多少ぶつかってもキズが見えないだろうに」と言い出したので

 

内心 『あなたが、それ言いますか!?』とこめかみにピキっとしてものを感じながら

「そうねぇ、でも旦那の趣味なんですよ~困りましたね~」と流すと

 

さすがにおじいさんも

「ああ、そうなんだねぇ~、そうか~、わるかったねぇ~」と言い出し、ペレックは心の中で「旦那よ、はよう、来ておくれ」と念じてみる。妙な脳内転換で、こんな車に乗っていた私が悪いと攻められても困るのよ。

 

 

こういう脳内変換、ちゃんと修正できるひとはいいけれど、最近旦那から聞いた脳内変換クイーンの話はすごかった。なんでも、かなり外交的・・・といいますか、男遊びの激しい方だったそうで、妊娠しても、確実に(一応いた)彼の子じゃないとわかっていたそうな。で、その彼に妊娠を告白したついでに、彼の子じゃないことも告げると・・・

彼「じゃ、おれたちおわりだな」

 

まぁ、想定内の返事ですわな。

 

なのにですね、この彼女の一言はすごかった。

 

彼女「なんでそうなるよの。この子、父親がわからないのよ。かわいそうじゃないの?」

 

彼「・・・で、なんで俺が自分の子じゃないのに育てなきゃならないんだ?」

 

彼女「あんた施設育ちでしょ?親のいない子供の気持ちわかるでしょ?なにが問題なわけ?」

 

 

車ぶつけられたのが、あのおじいさんタイプでよかったと思ったペレックでした。