自己評価とウソ

 

 日本でもポーランドでも最近「自己評価を高く持って。。。」と言われますが、これ突然そんなこと言われても「はい、わかりました」と持てるものでもなく、果てはこの自己肯定感は大雑把に言えば子供時代にその基本を形成されるとも言われているので、大人になった私たちにいきなり「もっと高く」なんて言われても無茶難題を吹っ掛けられているようなものなんだそうです。

 

 が、自己肯定や評価が高すぎるっていうのは、これまたこれで大いなる危険をはらんでいますね。

 

 先日知り合いから聞いた話には、もぉ、私のけぞりかえりました。

 

 ヨーロッパでは、日本で一般的な大学卒業同時に一斉就職という形ではなく空きのあるポジションに応募するというのが一般的です。だから転職も多く、条件がよければサクッと移動するのが普通です。この転職において、履歴書のようなものに前職場の推薦者のような、この転職希望者の仕事ぶりについていいコメントをしてくれる人を記載することも求められます。

 

 で、記載はしますが毎度毎度確認はしないというのが実情だそうです。。。。

 

 が。。。。

 

 が。。。。

 

 以前、空きのあるポジションにどえらい応募者がいたそうで。

 

 その職歴欄に一流社名が並ぶあまりに立派な履歴書を見て、面接者も「なんでここをやめてうちに来るんですか」と聞いてしまったぐらいの輝かしさ。

 

 

 本人は「家庭の都合、一身上の都合」と言っていたそうで、で、面接者もほぼこの人を採用しようとしていたそうですが、ふと、本当に気まぐれ程度に前職の推薦者に電話をしてみたそうな。

 

そしたら「ん?本当に僕のセクションにいたって?おかしいなぁ、、、記憶にない」という妙な返事。

 

たまたま、記憶にないという可能性もあるから採用側も別の推薦者らしき人に連絡するも、別の人もこの応募者を知らないというじゃありませんか。

 

 最終的には、この応募者「デキる自分像と自己評価」がすごくて、あることないことを職歴に書きなぐったことが判明。ただ、面接では自己PRが非常にうまかったらしく、確認しなければ雇ってしまうところだったそうです。

 

 自己評価を高く持てとはいいますが、嘘を吐けとはだれも言ってないんですけどね。

 

 

 

 仕事が欲しければ、こちらの口入り稲荷さん。仕事運を上げたければ、この狐さんを祭るそうですが。仕事の口利き万歳、というこの土人形。この神社の近くにハローワークが建てられているのは偶然なのか、必然なのか。

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 でも、私はそんな嘘ついて仕事を獲得したら後々心臓が持たないわ~。良心の呵責というよりは、ちょろい心臓なので、ばれた時のことを想像すると、心臓がバクバクいってそんな不健康なことできません。